お金に関する幅広い知識を身に付けるのに役立つ資格試験である「ファイナンシャル・プランニング技能検定」。
その中でも入門的な位置づけの試験が3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP3級)です。
投資や家計改善などが以前より注目されるようになり、FP3級の取得を目指す人も増えてきているようですね。
あなたもこの記事を見ているという事は、少なからずFP3級の受験に興味があるんだと思います。
そして、せっかく受験するなら確実に、しかも効率的に勉強して受かりたいと思うもの。
この記事では、私が実践して一発で合格した際の勉強法と学習計画を超具体的に解説します。
しかも科学的な知見に基づいた勉強法なので、試す価値は大アリです。
✅FP3級に独学で確実に受かりたい
✅FP3級の具体的な勉強法、計画が知りたい

筆者はこの方法で学科57/60点、実技100/100点で一発合格したよ!
FP3級の概要

ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)は、日本FP協会が実施する国家検定であり、お金に関する幅広い知識が試される試験です。
FP技能検定には1級、2級、3級があり、3級が最も難易度が低いものになります。
この検定(試験)に合格すると、「○級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができます。
一般的には「○級ファイナンシャルプランナー」と呼ぶことが多いですけどね。

3級ファイナンシャルプランナーのべっちです!
試験当日の流れ(体験談アリ)や持ち物、注意事項については別の記事で解説しているのでよろしければドウゾ。
FP3級の勉強法の概要と考え方

ではFP技能検定の中で最も難易度が低いFP3級ですが、確実かつ効率的に合格するためにはどのように勉強するのがよいのでしょうか。
FP3級に限らず、あらゆる勉強に通じる考え方ですのでざっと見て頂けると参考になると思います。
インプット(教科書)とアウトプット(問題集)
あらゆる勉強・学習において効果的だと言われていることですが、インプットとアウトプットをセットで行うことが重要です。
ここで言うインプットとは教科書(参考書)等を読んで脳に知識をため込むこと。
そしてアウトプットとは、問題を解くなどして身に付けた知識を脳の外に出すことです。
ただ教科書を読んだだけでは、その知識はなかなか記憶に定着しません。
一方で、それを活用、実行、実践することで脳はその情報を重要だと認識し、記憶に長くとどめようとします。
アウトプットの形は、「問題を解く」以外にも「誰かに伝える」や、「自分の状況に当てはめて考えてみる」なども有効ですね。
私の場合は、実際に税金や年金の額を自分の場合に当てはめて計算したりもしてました。
ただ、やっぱり時間対効果(コスパ)が最も良いのは問題集を使って問題を解く、ですね。
エビングハウスの忘却曲線とそれを応用した復習
教科書を読むだけでなく、問題集を解くのも重要だと。
それだけでは当たり前過ぎますよね。
そこで更に勉強に取り入れたいのが「エビングハウスの忘却曲線」と、それを応用した復習方法です。
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線とは、一度覚えた事柄を再度記憶し直すのに必要な労力(時間)をグラフ化したものです。
人間は一度覚えたことでも時間経過と共に忘れていきます。
その忘れの度合いも、忘れた分を取り戻すのに必要な労力(時間)も、時間経過と共に大きくなっていきます。
例えばですが、ある日に英単語を1時間かけて10個覚えたとします。
これを1日後に再度覚え直すのに30分で済むが、1ヵ月後ではほぼ最初と同じ50分かかる…といったイメージです。
エビングハウスの忘却曲線についての詳細はコチラをご覧ください。
エビングハウスの忘却曲線を応用した復習方法
ではどうすれば学習した内容を記憶に定着できるのでしょうか?
もちろんその答えは「復習をする」ですが、そのタイミングがポイントです。
カナダのウォータールー大学が行った研究によると、以下のタイミングでの復習が特に効果があると言えそうです。
✅最初の学習から24時間以内
✅最初の学習から1週間以内
✅最初の学習から1ヵ月以内
なぜそう言えるのか?については上でご紹介した別の記事で解説しているので気になる方はどうぞ。
教科書によるインプットと問題集によるアウトプットを、上記のようなタイミングで学習&復習をすればいいってことですね。
それって、どんな学習計画になるんだよ!?全然わからん!という声が聞こえてきそうです。
FP3級の超具体的な学習計画

いよいよここからは、これを具体的な学習計画に落とし込んだらどうなるか、について見ていきます。
前提条件
まず前提を決めておきましょう。
✅勉強可能日数は約2ヵ月 (9週間)。
✅毎日30分~1時間は勉強に当てられる。
✅独学による学習。
✅教科書、問題集(可能なら模試も)を持っている。
上記のような前提が揃っているとして話をすすめます。
さすがに「試験まであと3日」とか、「一日5分しか勉強できない」とかだと厳しいですよね。
多少の条件の違いは後述の計画の中でカスタマイズ可能ですが、まずはこの前提としましょう。
学習計画の方針
具体的な学習計画を見る前にその方針だけ見ておきましょう。
学習計画そのものは、とても長くてどんな意味を持つのか一目で分かりにくいですからね。
✅1日ごとに学習&復習を行う。
✅1章ごとに教科書(読む)⇒問題集(解く)を行う。
✅各週7日目には直近2章分の復習を行う。
✅第1~3週、第5~7週で1~6章を2周する。
(1周目は1時間/日、2周目は30分/日程度)
✅第4, 8週目には問題集の通し問題を解く。
(勉強時間は同上)
✅第9週目はひたすら模試を解きまくる。
(毎日1時間程度)
具体的な学習プラン
上記を具体的な計画に落とし込むと……このようになります!(長い!!)
この計画に基づいて勉強していけば、超効率的に全ての出題範囲を学習することができます。
1日目:1章の前半を読む(教科書)
2日目:1章の後半を読む(教科書)
3日目:1章の問題を解く(問題集)
4日目:2章の前半を読む(教科書)
5日目:2章の後半を読む(教科書)
6日目:2章の問題を解く(問題集)
7日目:1章と2章の復習(教科書と問題集)
1日目:3章の前半を読む(教科書)
2日目:3章の後半を読む(教科書)
3日目:3章の問題を解く(問題集)
4日目:4章の前半を読む(教科書)
5日目:4章の後半を読む(教科書)
6日目:4章の問題を解く(問題集)
7日目:3章と4章の復習(教科書と問題集)
1日目:5章の前半を読む(教科書)
2日目:5章の後半を読む(教科書)
3日目:5章の問題を解く(問題集)
4日目:6章の前半を読む(教科書)
5日目:6章の後半を読む(教科書)
6日目:6章の問題を解く(問題集)
7日目:5章と6章の復習(教科書と問題集)
1日目:問題集(全章通し)の学科前半を解く
2日目:問題集(全章通し)の学科後半を解く
3日目:問題集(全章通し)の実技を解く
4日目:答え合わせと復習
5日目:答え合わせと復習
6日目:答え合わせと復習
7日目:全章の教科書通し読みと苦手復習
1~7日目:ひたすら模試を解く&答え合わせ&復習
表形式にした方が分かりやすい方はこちら。(やっぱり長い!!)

この計画に沿って勉強すると、総勉強時間は約50時間となります。
一般的にもFP3級を合格するには50時間~100時間程度必要と言われていますが、それにのっとった形になっていますね。
ただ同じ50時間でも、こちらは人間の脳の特性を考慮した50時間なのでその効果ははるか上でしょう。

実際、ほぼ満点でFP3級に合格できたし!
ご参考①:筆者の学習プランと実際の学習記録

この画像は私が上で紹介したプランを紙に書き出し、学習記録を書き込んで行ったものです。(汚くてスミマセン(笑))
計画を立てるだけでなく、一日一日、その日の学習を記録していくとモチベーションを保ちやすいのでオススメです。
そういった習慣化のテクニックについては別の記事でガッツリ説明しているので合わせてどうぞ。
↓オンライン英会話を題材にしてますが、「習慣化」「継続」という観点では同じですね!
ご参考②:使用した教科書と問題集

筆者が愛用していた教科書(参考書)と問題集はこれらです。
問題集の方はメルカリで売ってしまったので画像なしですが(笑)
✅「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級」滝澤ななみ著
✅「みんなが欲しかった! FPの問題集 2級」滝澤ななみ著
試験会場で見かけたのも、半数以上がこのシリーズだったように思えます。
確かにとても分かりやすいので納得の人気です。
さいごに

他のブログや人によっては、FP3級は20時間程度の勉強でも合格できる!という主張も見かけます。
確かに出題されやすい問題に絞って学習すれば可能だと思いますが、あまりおすすめできません。
私としてはFP3級に合格すること、それ自体を目標にするのではもったいないと思うからです。
FP3級の受験は、お金に関する幅広い知識を身に付け、おさらいする絶好のチャンスですよね。
そこで得られるものは、今後、何十年も生きていく上で間違いなく有用な武器になる知識です。
だったら余すことなく、でも効率的に学んで身に付けていきたいと思いませんか?
この記事が、少しでもその手助けになればとても嬉しいです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました♪
↓ブログランキングに参加しています!ポチって応援して下さると嬉しいです✨

にほんブログ村
コメント