「”FIRE”が目標」で思考停止するな!”FIRE”で後悔しない考え方

かせぐ

イソップ寓話のアリとキリギリス。

あなたはどちらの生き方を選びますか?

この話の結末を知っている多くの方は「アリ」と答えるのではないでしょうか。

“FIRE” (Financial Independence (経済的自立), Retire Early (早期退職))を目標にしている人は典型的な「アリさん」の仲間と言えると思います。

若いうちから将来に備えるのは立派なことだし、必要なことでもあります。

しかし、未来の自由を得るために今を犠牲にし過ぎていませんか?

若いうちから多くのお金を貯蓄・投資に回し、10年、20年後にいざ”FIRE”を達成したあとで、、

20年後の自分
20年後の自分

あれ、どうして自分は若い頃の貴重な時間とお金を削ってまで、この自由を手に入れたんだっけ…?

こうなってしまっても、もう絶対に時間は戻せません。

このような後悔をしないためにも、今のうちからこの先の生き方を考えておきましょう。

結論から言うと、いま使えるが将来のために投資しようとしているお金、時間、経験と、将来得られるだろう時間、お金、経験を冷静に比較しよう、ということです。

どちらがより多くの楽しみや幸せを引き出せるか、今のうちから考えるということですね。

べっち
べっち

“FIRE”を目指す生き方を否定しているワケでは決してないよ!みんなに後悔して欲しくないし、自分も後悔したくない。

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イソップ寓話「アリとキリギリス」

皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ざっとこういうあらすじです。

アリとキリギリスのあらすじ

アリたちは冬を越すための食料を得るためにひたすらに働き続ける。

一方のキリギリスは働いたり蓄えもせず、日がな一日好きな事をして過ごす。

やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず飢え死んでしまう。

食料を蓄えていたアリは無事冬を越すことができましたとさ。

一般的なこのお話の教訓は「みんなもアリのように将来に備えて生きようね」だと思います。

アリとキリギリスのどちらが幸せ?

…とまぁ、ここまでが一般的なお話です。

ところで、アリとキリギリス、どちらが幸せな人生を過ごしたのでしょうか?

アリには人生を楽しみ、幸せを感じる瞬間はあったのでしょうか。

キリギリスは短い生涯を終える時に後悔したのでしょうか。

冬を越せたアリが幸せで、キリギリスが不幸だったとは簡単には言えなそうですね。

べっち
べっち

両者についてもう少し掘り下げて考えてみよう。

現実世界でのアリとキリギリス

このイソップ寓話を現実世界に置きかえてみましょうか。

さしずめ、キリギリスは稼いだら稼いだ分だけ今の楽しみのためにお金を使ってしまう人。

反対にアリはひたすら支出をおさえて楽しみを先延ばしにし、お金を貯蓄・投資に回す人。

“FIRE”、つまり早期退職&経済的自立を目指すという事は、少なからず「アリ」寄りの人生を歩むということです。

どちらの生き方でも、それは自分の価値観に基づいてよく考えて決めたのであれば文句はありません。

しかし、本当にそれぞれの生き方、その間にある生き方を考えた上でそうしているのでしょうか?

実は私自身も”FIRE”を目指してはいます。

しかし時に「本当にそれでいいのか?」と立ち止まって考えることもあります。

未来を見過ぎて、今しか味わえない大切な時間を無駄にしてはいないか…?と。

“FIRE”の詳細な意味と、達成方法についてはコチラの記事で解説しているので気になる方はどうぞ。

べっち
べっち

どんな物事にもプラスの面とマイナスの面があるのが世の常。”FIRE”のマイナスの面にもちゃんと向き合おう。

今と未来の「お金、時間、経験」の比較

いま得られるお金や時間、経験、そして将来得られるお金、時間、経験。

ここにはどうやら違いがありそうです。

もっと言えば、「今」(若い時)には「将来」(歳を取ってから)では簡単に得られない何かがありそうです。

それを明らかにするために、例を見てみましょう。

例①

もしあなたが今、気力・体力・時間がたっぷりあるピッチピチの20歳だとしたら、A. 今すぐに貰える100万円と、B. ヨボヨボの95歳で貰える5,000万円、どちらを選びますか?

ちょっと極端な例ですが、おそらくA.を選ぶのではないでしょうか?

その理由を考えながら次の例も見てみましょう。

例②

もしあなたが今、気力・体力・時間がたっぷりあるピッチピチの20歳だとしたら、A. 今すぐに貰える100万円と、B. 60歳で貰える500万円、どちらを選びますか?

これはちょっと悩むかも知れませんね。

ちなみにB.の年を取ってから得られる額は、どちらの例でも十分に現実的な金額です。

100万円を元手に投資をして、平均5~6%のリターンを複利で増やせば十分に達成可能な額ですね。

同じ年齢で100万か500万かを選べと言われたら、100人中120人が500人を選びますよね(笑)

でも額は大きくても貰えるのが先となったら迷ってしまう。

その理由はなんでしょうか?

それは、歳を取るにつれて、お金から引き出せる価値が小さくなってしまうためです。

例えば、20歳で100万円もあればバックパック1つで世界一周だってできるかも知れません。

そしてその経験はその後の人生に渡って、ずっと影響を及ぼし続けます。

しかし60歳で100万円を持っていても、20歳の時と同じように行動して同じ経験を得るのは困難でしょう。

もしかしたら60歳の時に500万円あっても、同じような経験は得られないかも知れません。

仮に得られたところで、その経験が及ぼし続ける年数はぐっと短くなります。

…などと考えていくと、お金や時間には「旬」があるということが分かりますね。

若すぎても(~20歳とか)経験が乏しくお金や時間を最大限活かせないし、歳を取り過ぎていても体力的にお金や時間を有効に使えない…

べっち
べっち

そうなると20代、30代あたりがお金や時間を最大限活かせるゴールデンタイムなのかも知れないね。

ちょっと別の観点ですが、小さい子供がいる場合なんかはもっと分かりやすいかも知れませんね。

「ハイハイしてる時期なんて今だけ」

「一緒に寝られるのは今だけ」

「手をつないでお出かけできるのは今だけ」

挙げればキリがないですが、子供がいるとこういったかけがえのない時間というものがありますね。

このような時間を削ってまで、将来のために時間を使うのは本当に自分や子供にとって幸せなことなのか。

もう少しバランスよく考えないとなぁ…と思ったりもします。

つまり、生き方を考え続けようということ

すみません、少々話が脱線してしまいました。

しかしどうやら、いま削っている楽しみや喜びと、将来得られるであろう楽しみや喜びを、冷静に比較する必要がありそうです。

こればっかりは個人の価値観、家計の状況、家族構成、生活スタイルが千差万別なので、唯一無二の答えはありません。

ただ、「今が楽しければ良い」とか、「全力でFIREを達成すれば良い」と言って思考停止するのは避けるべきかなと思います。

アリとキリギリスの間の、どのあたりを目指して生きていくのか。

今と将来、どうすればもっとバランスよくどちらも幸せになれるのか。

これからも一緒に考え続けていきませんか?

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