新NISAとは?2024年から始まる新しい制度を分かりやすく解説!

ふやす

2019年に物議をかもした(?)「老後資金2,000万円(不足)問題」をきっかけに、資産形成に取り組む人が増えているようですね。

その資産形成をするにあたってのお得な制度にはNISAやiDeCoなどの税制優遇制度があります。

あなたはこういった制度を活用されているでしょうか?

その中のNISA (少額投資非課税制度)が今回の話の主人公です。

実は令和2年度の税制改正によって、NISAは2024年から新しい制度に生まれ変わります!

そこで今回は、2024年からのNISAの変更点、新NISAの基本について解説したいと思います。

こんな方におすすめ

✅現行のNISAと新しいNISAの制度の違いが知りたい
✅「新NISA」とは何者なのかが知りたい

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はじめに結論 (概要)

最初にポイントを抑えておきましょう。

変更点の概要

✅2020年3月の税制改正により、2024年からNISA制度は変更される。
 ✅一般NISA  :新規に投資できる期間が延長され非課税枠や構造も変わる。
 ✅つみたてNISA:新規に投資できる期間が延長。
 ✅ジュニアNISA:2023年末で廃止。

これを見ただけで「あー、そういうことね!OKOK!」という方はさすがに少ないですよね。

そういう方は復習がてら、そうでない方はそのまま読み進めて頂ければと思います。

おさらい:現行のNISA制度

まずは前提知識として、現行のNISA制度をおさらいしておきましょう。

そもそもNISAとは

「NISA」とは2014年にスタートした制度の名前で、正式には「少額投資非課税制度」と言う名称です。(Nippon Individual Saving Accountの略ですね)

通常、投資で得られた利益には20.315%の税金(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が課されます。

それが、ある投資枠(非課税枠)内で購入した金融商品から得られた利益が非課税になるという、大変お得な制度です。

「少額での投資であれば非課税にしてあげるよ」という制度なので「少額投資非課税制度」というわけですね。

3種類のNISA

この「NISA」には実は「一般NISA」と、「つみたてNISA」と、「ジュニアNISA」の3種類が存在します。

「一般NISA」と「つみたてNISA」は成年向け、「ジュニアNISA」は未成年向けで、それぞれのざっくりな特徴は以下の通りです。

3つのNISAの概要

1.一般NISA:
   年間120万円まで非課税。期間は5年間。

   一括で投資しても積立でもOK。

2.つみたてNISA:
   年間40万円まで非課税。期間は20年間。

   積立購入のみ。対象商品が厳選されている。

3.ジュニアNISA:
   年間80万円まで非課税。期間は5年間。

   未成年向けのNISA。口座管理は親など。

もう少し詳しくは下の表を見てみて下さいね。

NISA vs つみたてNISA」については別の記事で詳しく解説していますので気になる方はそちらもどうぞ。

つみたてNISAに焦点を当てた詳しい解説はこちら

べっち
べっち

NISAには3種類あるってことを忘れないでね。

2024年から始まるNISA制度の変更点

さて、おさらいが終わったところでここからが本題です。

NISAの変更点①:制度が5年間延長される

最初に挙げられる変更点は、制度が5年間延長されるという点です。

現行の一般NISAは2023年まで、現行のつみたてNISAでは2037年までが新規に投資できる期限でした。

これが5年延長されて、それぞれ2028年まで、2042年までになるということですね。

ちなみにジュニアNISAは2023年末をもって制度が廃止されます。

これをまとめるとこのようになります。

2018年につみたてNISAを開始した人は毎年40万円×25年で、最大1,000万円も非課税枠を利用して投資できることになりますね。

なお、非課税で積み立てられる期間(一般NISAでは5年、つみたてNISAでは20年)に変更は無いのでお間違いなく。

ちなみに人気がなくて制度廃止に追い込まれたジュニアNISAは、皮肉にもそれが理由で加入者が増加しています。

それについては別記事「【デメリット消失?】ジュニアNISA制度廃止で逆にお得に!」で解説していますのでご興味があれば是非♪

べっち
べっち

3つのNISA、それぞれに変わる点があったんだね!

NISAの変更点②:一般NISAが「新NISA」に生まれ変わる

こちらは変更点①に比べて少々複雑です。

これまでの一般NISAは、制度が5年延長されるだけでなく、その構造も大きく変わります。

だからわざわざ「新NISA」と呼ばれたりするワケなんですね。

どう変わるかというと、2024年以降は「2階建て」になるのです。

図で表すとこのようなイメージです。

新NISAの1階部分

こちらはつみたてNISAと同じ商品 (投資信託、ETF)を扱い、年間20万円まで5年間非課税で投資できる部分です。

これまたつみたてNISAと同様に、投資方法は積み立てのみ(=スポット購入不可)ですね。

新NISAの2階部分

一方の2階部分では、基本的に現行の一般NISAと同様の商品 (個別株、ETF、投信*、リート)を扱っています。(*ハイレバレッジ投資信託は除く)

そして年間102万円まで5年間非課税で投資ができる枠です。

ここで注意が必要なことに、基本的に1階部分を(少しでも)利用しないと2階部分を利用できない、という制約があります。

注意!

1階部分を利用しないと2階部分を利用できない!

ただし、2023年までにNISA口座を開いた人、および投資経験者が株式投資をする場合は、1階での積み立て投資は不要になるようです。

しかーし!上記の場合は2階部分で投資信託やETFを購入できなくなるという制限がつくようです。

なんともまぁ分かりにくい制度ですね。

べっち
べっち

これじゃぁ「改悪」なんて声が聞こえてきてもおかしくないね💦

新NISA(1階、2階)まとめると…

これは私なりの考察ですが、新NISAは「つみたてNISAと一般NISAの合体版」とも見ることができそうですね。

純粋なつみたてNISAでなく新NISAを選ぶ場合でも、まずは1階部分を利用して確実に資産形成をして欲しい、と。

そしてさらに資金に余裕があったり、投資経験者には一歩進んだ投資を実践するために2階部分も利用して欲しいということなんでしょうね。

…とまぁ、お国のやさしさが形になったのがこの新制度なんでしょうよ。(上のは私の予想ですが)

でもね、制度がかなり複雑で理解しにくくなってしまった感は否めないですよね。

それが原因でNISAを始める人が減ってしまわないといいのですが…。

ちなみに現行の一般NISAの非課税枠は120万円でしたが、新NISAでは合計で122万円になります。

2万円だけ増えるワケですが、この増加した2万円にどんな意味があるのかはナゾです(笑)

べっち
べっち

この記事を読んでくれて、そんなNISAへの苦手意識が薄れたら嬉しいな♪

まとめ

最後におさらいとして、NISA制度の変更点の概要を見ておきましょう。

変更点の概要

✅2020年3月の税制改正により、2024年からNISA制度は変更される
 ✅一般NISA:新規投資できる期間が5年延長され2階建ての新NISAになる

   1階:つみたてNISAと同じ商品。年間20万円まで5年間非課税
   2階:元の一般NISAと同様の商品。年間102万円まで5年間非課税

 ✅つみたてNISA:新規投資できる期間が5年延長(非課税枠、期間は変わらず)
 ✅ジュニアNISA:2023年末で廃止

かなり複雑でしたが新しいNISAについての理解が深まりましたでしょうか?

多少ややこしくなろうが、NISAが資産形成する上で重要な武器であることには変わりありません。

せっかくお国が準備したお得な制度なので、ちゃっかり活用して豊かな人生にしちゃいましょう♪

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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