あなたはお金を銀行に預けているでしょうか?
おそらくほとんどの人が「はい」だと思います。
ところで、あなたの大事な資産の預け先を貯金(預金)だけに頼っていて本当に大丈夫でしょうか?
実は貯金(預金)だけに頼っていては損をしてしまう、つまりあなたの大事な資産が減っていってしまう可能性があります。
この記事ではそのような貯金(預金)の落とし穴を3つご紹介し、あわせて対策も解説したいと思います。
✅預貯金にひそむ、資産が減ってしまうリスクを知りたい。
✅預貯金以外の、資産を貯めて増やす方法を知りたい。
✅効率的に資産を増やし、守りたい。
厳密には郵便局(ゆうちょ銀行)にお金を預けるのことを『貯金』、それ以外の銀行や信用金庫などに預けることを『預金』と言います。
が、この記事では分かりやすさのために、これ以降はまとめて『貯金』と呼ぶことにします。
貯金:ゆうちょ銀行にお金を預けること。
預金:ゆうちょ銀行以外の銀行、信用金庫等にお金を預けること。
貯金の落とし穴①:インフレにより貯金の価値が目減りする

1つ目の落とし穴は、「インフレにより貯金の価値が目減りする」ことです。
もう少し説明すると、「インフレでお金の価値が減るスピードが、預金の利息で増えるスピードを上回り、徐々に資産の価値が減っていく」ということです。
例えば毎年1%ずつお金の価値が減っているのに利息が毎年0.001%しか付かないんじゃ、資産は減る一方ですね。
…ところで、「インフレ」と聞いてすぐにピンと来る人も、そうでない方もいらっしゃると思います。
なので「インフレ」からもう少し詳しく説明させてください。
インフレとは
そもそも「インフレ」とは「インフレーション」の略で、お金に対するモノの値段が上がり続ける状態のことです。
逆に言えば、モノに対してお金の価値が下がり続ける状態とも言えますね。
例えば、10年前は100円で買えることができたジュースが、今では200円になったとします。
これはモノ(ジュース)の値段が10年で2倍になったということですね。
逆に言えば、同じモノ(ジュース)を買うのに必要なお金が2倍になったのだから、お金の価値が10年で2分の1になったということです。
近年だと、ガリガリ君やうまい棒が値上げになったことが話題になったりしていますよね。
他にも例えば定形郵便の切手代や、缶ジュースなども分かりやすいインフレの例です。
定形郵便 (ハガキ) :41円 (1992年) ⇒ 63円 (2022年)
定形郵便 (封書) :62円 (1992年) ⇒ 84円 (2022年)
自販機のジュース :100円 (1992年) ⇒ 130円 (2022年)
こうして見ると、ここ30年で20%~30%くらいインフレしているようにも見えますね。
貯金で得られる利息
一方で、多くの銀行の普通預金金利はたったの0.001%です。
100万円を1年間預けたら、1年後には100万10円になっているということです。
確かに20~30年前には金利が数%あった時代もありました。
定期預金にしたら10年で貯金が約2倍に!なんてことすらありましたね。
そんな古き良き時代の印象が頭に残っている方が貯金ばかりし、周りにも勧めているのかも知れませんね。

利息でうまい棒すら買えない!!
貯金で増える利息はインフレによる物価上昇に負ける
先ほど説明したインフレのスピードが1年で2% (国がかかげるインフレ目標)だと仮定します。
すると今年100万円で買えた車は来年には102万円になっているわけですね。
一方で今年100万円を貯金しても来年受け取れるのは100万10円です。
なので、貯金していては今年買えたはずの車が来年には買えなくなっている、というわけです。
このように、貯金で増える資産はインフレによる物価上昇分に負けてしまい、モノに対する価値としては目減りしてしまいます。
貯金の額面は100万円のままで減っていませんが、実際にはその価値は減っているということですね。
これが1つめの貯金の落とし穴でした。

ハハハハハ、利息がゴミのようだ…!(泣)
貯金の落とし穴②:多くの手数料を取られる

落とし穴①で説明したように、ただ貯金していてもらえる利息は雀の涙です。
…だけならまだしも、貯金したお金を引き出したり、他の口座に振り込むたびに手数料を取られてしまいます。
しかも利息として貰えるお金を帳消しにしてあまりあるほどの金額です。
銀行によって、あるいは利用条件 (曜日、時間帯、利用するATMの種類等)によって幅はありますが、ATMでお金を引き出す場合で0円~330円程度かかるのが一般的です。
自分のお金を引き出すだけなのにお金を取られるって、ちょっと納得いかないですよね。
さらに大きいのが振り込み手数料です。
こちらも口座を持っている銀行や利用条件(振り込み先、振込む金額、窓口 or ATM or ネット等)によってかなり幅があります。
が、メガバンクでの振込手数料は総じて150円~900円程度と、かなり高いと言わざるを得ない金額です。
さらには紙の通帳を作成するためには「通帳発行手数料」を取る銀行も増えてきています。
三井住友銀行では550円、みずほ銀行では1,100円と、かなりお高い手数料です。(2022/2月現在)
さらにさらに、三菱UFJ銀行が「未利用口座管理手数料」なるものまで導入しています。
これは2021年7月1日以降に開設され、2年以上一度も取引がない普通預金口座を対象に1,320円の手数料を取るというものです。
このように、預けたお金を移動させると手数料を取られ、取引をしなくても手数料を取られ、放っておいても増えていかず逆に目減りする、、それが貯金です。
ちょっと悪い部分に目を向けすぎましたかね?(笑)
でも、こういった部分を十分に認識した上で貯金するなら問題ないと思います。

いくら何でも手数料、取り過ぎじゃない!?
貯金の落とし穴③:他の選択肢を考えられなくなる

実はこれが一番大きな問題かも知れません。
自分の資産を蓄え、守り、増やす手段として貯金だけに頼っている人は、それ以外の選択肢を狭めてしまっている可能性があります。
稼いだお金はとりあえず貯金して「思考停止」してませんか?というお話ですね。
貯金はもちろん、家に置いておく「タンス預金」よりはよっぽど安全でしょうし、いざという時のためにある程度は必要です。
一方で①②で挙げたような落とし穴も存在します。
それを分かった上で貯金するのと、何も考えないで貯金するのとでは大違いですよね。
後になって「こんなハズじゃなかったー!」とか、「あれ、全然お金が増えてないじゃん!」とかになってしまってもそれは自分の責任です。
貯金することで満足せずに、どうすれば自分の支出を減らして収入を増やせるか、どうすればもっとお金を増やせるかを一緒に考えていきましょう。

お金持ちになりたければ考え、行動しよう!
「貯金ばかりで損」を回避するための対策

貯金に頼るのがダメならどうすればいいのよ!?
…という声があちこちから聞こえてきそうなので、対策もお伝えしなければなりませんね。
貯金に頼ることの落とし穴は、①インフレで価値が目減りし、②手数料を取られ、③思考停止になる、でしたね。
であれば対策は…ということを解説します。
対策①:投資をする (資産運用する)
上で述べた通り、ただ貯金だけしていては、インフレに負けてお金の価値が目減りしていきます。
そこで、インフレによって減るお金の価値を上回るリターン(収益)を得るべく、投資をしましょうということです。
もっと具体的に言うと、株や投資信託を購入して運用しましょう、ってことです。
でも、、、「投資」と聞くとアレルギー反応を示す人が多いですよね。
その多くは「危ない(リスクが高い)」「うさんくさい」といったイメージからではないでしょうか。
もちろん、貯金に比べたらリスクは高いです。
でも、お金の世界で「リスク」とは、資産が増えるか減るか、プラス・マイナスの振れ幅の大きさのことです。
必ずしも「リスク」=「危険 (避けるべきもの)」ではないのです。
そして「うさんくさい」というイメージも分かります。
世の中には詐欺まがいの商品やら、ぼったくり商品があふれています。
そうした中でも、インフレに負けない、かつ、リスクとリターンが見合った商品というのは確かにあります。
詳細は別の記事に譲りますが、その答えの1つがインデックス投資です。
↓初心者にオススメする投資方法についての記事です。
もう少しだけ詳しく言うと、成長が期待できるインデックス (指数)に連動した投資信託への長期積立投資です。
こうした商品を購入・運用すれば、長期的にならすと年間3%~7%程度のリターンを得ることができます。
それを「つみたてNISA」や「NISA」の口座で購入・運用すれば利益も非課税になるのでとってもお得です。
それによりインフレに負けずに資産を増やしていくことができるんですね。

合言葉は「長期」「分散」「積立」だね♪
対策②:キャッシュレス、インターネットを活用する
2つ目の落とし穴は「手数料を取られる」でしたね。
その対策はズバリ、キャッシュレス決済やインターネットを活用することです。
逆に言えば、現金での支払いや、窓口での振り込みなどを極力しないことです。
ATMからお金をおろすたびに手数料を取られるのであれば、最初から現金以外の手段で支払えばよいのです。
今では電子マネー、QRコード決済、クレジットカードなど、様々な手段があります。
手数料を取られないだけでなく、ポイントも溜まったりするので、積極的にキャッシュレス決済を活用していきたいですね。
振り込みに関しても、銀行の窓口を使うくらいならATM、ATMを使うくらいならインターネットバンキングを利用しましょう。
振込手数料は一般的に、窓口>ATM>インターネットバンキング、の順に高いです。
そして、もしお金を送る相手も対応しているならば、電子マネーで送ってしまえば手数料がゼロで済みますね。
このように新しい技術を積極的に活用することで手数料を節約することができます。

時代の波に乗ろう!
対策③:貯金以外に取るべき行動を知り、実践する
3つ目の落とし穴は、「貯金ばかりでは他の選択肢を考えられなくなる」でしたね。
自分の資産を増やし、蓄えるためには実に様々な手段があります。
そういった手段を知り、行動に移していくのが最も有効な対策です。
貯金だけに固執するのはとてももったいないし、危険なことです。
どうすれば自分の資産を増やせるのか、視野を広げて色々なことを実践していきたいですね。
…と、漠然としたことを言っても行動に移せないと思うので、いくつかの例を挙げておきます。
見ての通り、支出を減らし、収入を増やし、その差分を投資に回して増やすということです。
✅節約(支出の削減)
【家計見直し】年間20万円節約できた固定費削減の5つの方法
【家計節約のコツ】変動費を年間50万円節約できたポイント6選
✅自分の市場価値を高める自己投資
【徹底比較】電子書籍のメリット/デメリット~紙の本とどっちが良い?
オンライン英会話のメリットとデメリット、その対策【体験談あり】
✅副業、転職
【寝てても稼げる?】ストックフォトが副業におすすめな理由と始め方
ブログをやらないサラリーマンは損!?副業ブログをおすすめする理由4選
✅投資(株、投資信託、債券等)
【今さら聞けない】つみたてNISAの基礎知識とメリット・デメリット
【投資で失敗したくない人へ】投資初心者にベストな投資方法とは
【徹底比較】NISAとiDeCoの違いとは?併用できる?それぞれの制度を比較!
お伝えしたいことが多すぎてとても書ききれないので、それぞれ関連する記事リンクをつけておきました。
一度に全てに手を付けるのは難しいと思うので、1つずつ、できることからでよいです。
が、オススメは「節約」からですね。
月収5万円アップはすぐにできなくても、毎月の支出5万円削減であれば誰でもすぐにでも実現可能だからです。
…と、このように豊かになるための色々な手段を知り、作戦を立ててコツコツと実践していきましょう。
さいごに
少々長くなってしまったので内容をおさらいしましょう。
まず貯金だけに頼っている人がおちいりがちな落とし穴はこれらでしたね。
①インフレにより貯金の価値が目減りする
②多くの手数料を取られる
③貯金以外の選択肢を考えられなくなる
そういったワナへの対策として考えられるのがこれら。
①投資をする (資産運用する)
②キャッシュレス、インターネットを活用する
③貯金以外に取るべき行動を知り、実践する
(節約、自己投資、副業、転職、投資)
…なーんだ、そんなの分かっているよ!という感じでしょうか?
でもこういったことを知り、実践していくだけで確実に今よりも豊かになっていくことができます。
それも「貯金だけ」の人よりもはるかに早く、です。
「貯金」にひそむ落とし穴をちゃんと認識した上で適度に活用し、それ以外の行動も実践していきたいですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました♪
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