「時間や労力をかけている割には成果が出ないなぁ」
仕事や勉強、日常生活でそのような悩みを持っていませんか?
そんな時に有効なのが「パレートの法則」というものです。
エネルギーを一点に集中することで最大限の効果を得られる、あらゆるものに応用できる法則。
この記事ではその「パレートの法則」の意味と由来、日常生活や仕事での具体例を紹介します。
さらにはその活かし方の例と注意点まで、分かりやすく解説していきます。
✅「パレートの法則」の意味と具体例、活用法を知りたい。
✅もっと少ない時間と労力で成果を出したい。
パレートの法則とは

パレートの法則というのは、「結果の大半は、全体のごく少数の要素によって生み出されている」という意味の法則です。
もう少し具体的には、「全体の結果の80%は、全体を構成する要素の上位20%が出している」というようにも表現されます。

そのため、別名「80:20の法則」や、「2:8(にはち)の法則」と呼ばれたりします。
この法則は1896年にイタリアの経済学者であるヴィルフレド・パレートの論文で提唱されたものです。
パレートは「社会全体に存在する富の80%は、高所得者トップ20%が所有している」という偏りを発見して、それを発表しました。
そしてこの考え方は世の中のありとあらゆる事柄に当てはまるため、多くのシーンで活用されています。
パレートの法則の日常生活での具体例

元々は経済活動の傾向から見出されたパレートの法則ですが、実は私たちの日常生活の多くの場面でも見ることができます。
この章では日常生活で見られるパレートの法則の具体例と、それをどう活用できるかをご紹介します。
着る服の8割は、持っている服のうちの2割の服
服でも靴でもカバンでもですが、10個のモノを持っていたとしても、実際によく使う(頻度や着る時間として8割程度)物はそのうちの2つ程度だったりするんですよね。
意識的にまんべんなく使おうとしていない限りは、お気に入りの服、出しやすい場所にある靴なんかを頻繁に使っているのではないでしょうか。
では、このパレートの法則をどう活かすか。
そうですね、「断捨離」「整理整頓」です。
重要な2割の物を残して、重要でない8割の物を手放す
2割の物で8割の時間を過ごしているのであれば、重要でない方の8割の物がなくてもあまり生活の質は落ちないハズです。
逆に重要でない8割のせいで物を保管するスペースが増え、掃除の手間も増え、どれを着ようか…などと考えて思考のエネルギーまで奪っていきます。
であれば、思い切って重要でない8割に入る物を手放してみてはいかがでしょうか。
もちろん、特定のイベントでしか使わない服(礼服、浴衣など)なんかは捨ててしまわないように気を付けて下さいね。
ご参考までに、断捨離に関する人気記事のリンクを貼っておきます。
過ごす時間の8割は、家全体のうちの2割の場所
あなたは、自分が一日の中で、家の中のどこを中心に活動しているかを把握していますか?
普段意識していないと思いますが、実は驚くほどかたよりがあるはずです。
ではこれをどう活かせるでしょうか?それが、コレです。
自分が多くの時間を過ごす場所を、重点的により過ごしやすくする
「その場所」だけは徹底的に掃除する、「その場所」だけは自分の本当にお気に入りのモノを置く、などです。
私の場合は、自分の机周りだけは妥協せずに掃除し、視界に入る物を極限まで減らしています。
また、机を電動昇降式のスタンディングデスクに変えることで、体に気を配りながらも集中して仕事、作業ができるようにしています。
さらには2つのディスプレイを使って作業効率をアップ…と、とにかくできる限りの工夫をしています。
このように、注力すべき場所を見定めて、そこに資源や労力を集中投下しましょう。
上記、仕事の生産性をアップさせるためにオススメの工夫についてはコチラ。
学習効果の8割は、かけた時間全体の2割による
仕事でも勉強でも同じですが、仕事の成果や学習効果の8割は、かけた時間全体の2割によってもたらされる、と言われています。
ではこれをどのように実生活に活かせばよいでしょうか?
生産性(集中力)が高い時間帯に、重要度の高い仕事・作業を行う
ここには2つのポイントが含まれています。
1つは生産性(集中力)の観点、もう1つは重要度の観点です。
生産性(集中力)の観点
人間の脳は午前中、それも朝の早い時間が最もよく働くと言われています。
寝ている間に脳の疲れをリフレッシュし、まだ脳に疲れが溜まっていない時間だからですね。
このような生産性の高い朝の「ゴールデンタイム」に重要な仕事や自分にとって大事な勉強をするのです。
そうすれば夕方や夜の疲れた脳を動かすよりも、2倍、3倍の効率で仕事や勉強が進むのです。
重要度の観点
2つ目は、仕事や勉強の重要度の観点です。
ある一日にこなすべき仕事が10個あったとして、それらは全て同じ重要度でしょうか?
そうではないはずです。中には企画のアイデア出しをする、提案書の骨子を作成するといった重要なタスクと、日程調整や資料の完成度を上げる、などの比較的重要度の低いものがあるはずです。
さらには、仲間内への説明なのに綺麗なプレゼン資料を作るなどの、「それ、いらなくね?」な作業もあるかも知れません。
自分の仕事時間の中の本当に重要な仕事を特定し、そこに労力を集中投下しましょう。
そして重要度が低い仕事は良い意味で手を抜いたり、自分以外でできる人に依頼するなどして自分の負荷を下げましょう。(もちろんムダ作業は排除!)
そしてその「本当に重要な仕事」を、朝の「ゴールデンタイム」で一気にやっつけてしまうといいですね。
PV数の8割は、全ブログ記事のうちの2割の記事が担っている
さすが「パレートの法則」。これはブログ運営にも当てはまるんです。
ブログをやっていない方は当然実感がないと思いますが、100記事あっても、その中の10、20記事にアクセス (PV=ページビュー)の8割以上が集中しているんですね。

このブログも確かにそうなっている…気がする。
だったらどうするか?
例えばこうですね。
✅重要な2割の記事を強化(リライト)してよりアクセスを集める
✅重要な2割の記事の関連記事を作成する
✅重要な2割の記事を分析して、よい部分を他記事に活用する
アクセスが集中する記事をより強化するか、その記事の良いポイントを抽出して、他の記事にも活かすか、です。
この考え方は日常生活でも、ゴリゴリのビジネス(マーケティング戦略)でも同じ。
いかにその「重要2割」に大事な資源(お金、時間、労力)を投下して伸ばすか、が基本ですね。
ちなみに私は写真作品を販売する「ストックフォト」も副業としてやっていますが、こちらでも見事に「パレートの法則」が当てはまっていました。
どうやら企業活動でも、個人のお仕事でも、この法則は多くのシーンに当てはまるようです。
パレートの法則を活用する上での注意点

一見、何にでも当てはまる万能の法則に見えるパレートの法則ですが、活用する上で2つの注意点があります。
相対的に重要でない8割を切り捨てていいワケではない
「上位2割」が成果の大半を生み出すからと言って、「相対的に重要度の低い8割」を切り捨ててよいとは限りません。
実は「8割」側のサポートがあってこそ「2割」が成果を出せる場合があるのです。
売上で上位20%の社員の成果は、残り80%の社員のサポートがあってこその結果とも言えますよね。
また、仕事や作業の性質上、90%や99%の成果を求められる場合だってあるのです。
例えば作っている製品の不具合が人の命に関わる可能性がある場合がそうですね。
この場合は不良の原因20%を排除して80%の安全性で満足する…なんて許されません。
不良率0%は現実的に不可能だとしても、人命にかかわるような不具合は0%近くまで減らすべきです。
(どこまで減らすかはリスクとベネフィット(効用)のバランスで決めるべきですが)
パレートの法則が当てはまらない状況も存在する
パレートの法則が当てはまらない典型的な例として、「ロングテール理論」があります。
現代においては、売上に寄与しにくいとされてきた8割の方(=ロングテール)こそが、「上位2割」の売上を上回る、と主張する説です。
インターネットを活用した販売などにおいて当てはまる理論とされています。
ネット販売では実店舗で大量の商品を扱う必要がないため、たまにしか売れない商品でもそれがたくさんあれば大きな利益につながるという考え方ですね。
1つ目の注意点と合わせて、パレートの法則「だけ」に頼り過ぎない、柔軟な姿勢が大切ですね。
さいごに

最後にここまでの内容をまとめておきます。
✅パレートの法則の意味:「結果の大半は、全体のごく少数の要素によって生み出される」
✅日常生活で見られる具体例
①着る服の8割は、持っている服のうちの2割の服
②過ごす時間の8割は、家全体のうちの2割の場所
③学習効果の8割は、かけた時間全体の2割による
④PV数の8割は、全記事のうちの2割の記事が担う
✅パレートの法則を活用する上での注意点
・重要でない8割を切り捨てていいワケではない
・パレートの法則が当てはまらない状況も存在する
後半に説明したように、パレートの法則には確かにいくつかの注意点があります。
しかし、それを理解した上で日常生活や仕事に活用すれば、多大な効果を得ることができます。
あなたの限りある大切な資源である時間やお金。
これを本当に重要な部分に集中投下することで、効率的に成果を上げましょう!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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