銀行にお金を預けていてもほとんどお金が増えないこの時代。
そんな中で特に最近「投資」や「資産運用」が注目されるようになってきましたね。
実際に、つみたてNISAやiDeCoといった、資産形成に有利な制度を活用している方もどんどん増えていっています。
しかし、投資を始めるとして、何に投資するかを決めるのは意外と難しいかも知れません。
そんな投資初心者におすすめできる金融商品の1つが「投資信託」です。
その投資信託の仕組みや種類、メリットとデメリットをシンプルに解説していきます。
✅投資信託の仕組みと種類を知りたい
✅投資信託のメリット・デメリットを知りたい
ちなみに、投資を始める前に絶対にやるべきことについてはコチラ。
投資信託とは?その仕組みと主な種類
まずは、そもそも「投資信託」とは何か?について、その仕組みと主な種類の観点から見ていきましょう。
投資信託の仕組み

投資信託を一言で表すならば、「多くの投資家から集めたお金を、投資家の代わりに資産運用のプロが投資・運用する金融商品」のことです。
投資信託は「ファンド」と呼ばれることもありますね。
投資家としては、ある投資信託(ファンド)を購入すれば、あとはプロ(ファンドマネージャー)が運用してくれるのです。
そしてその投資成果に応じて分配金などの収益が投資家に還元されます。
逆に自分である個別の銘柄(○○会社の株式、××国の債券など)を分析して選定する必要がないので、初心者におすすめの商品と言えます。
ちなみに、ちまたで話題になりつつある「つみたてNISA」で購入できるのも全て投資信託です。
投資信託の利点を最大限活かせるお得な制度なので要チェックです♪
投資信託の主な種類
投資信託は、主に以下の3つの切り口で分類することができます。
①対象地域
②運用方法
③投資対象
自分がどのような投資をしていきたいかに関わる重要なポイントになります。
それぞれを見ていきましょう。
対象地域
投資信託のタイプを分ける切り口の1つ目はどこの地域に投資するかという点です。
これは主に「国内」と「海外」に分けられ、「海外」は「先進国」と「新興国」に分けられます。
✅国内型
✅海外型(先進国、新興国)
✅国内&海外型
投資信託には「国内型」「海外型」どちらも含む「国内&海外型」があります。
日本国内の経済成長に期待するなら「国内型」を。
米国など先進国の安定的成長に期待するなら海外(特に先進国)型。
新興国の著しい成長に期待するなら海外(特に新興国)型にするとよいでしょう。
そして、どこの国がどうなるかは分からないけど、世界全体としては成長していくだろうと思うなら「国内&海外型」(グローバル型)にすればよいと思います。

私は世界全体の経済成長に期待して、グローバル型をメインにしてるよ!
運用方法
投資信託はその運用方法によって以下の2つに分類されます。
✅インデックス型
日経平均株価のような指数(インデックス)と同じ値動きを目指す
✅アクティブ型
指数(インデックス)を上回る運用成績を目指す
インデックス型の投資信託は日経平均株価や米国のS&P500といった、市場の指数と同じ値動きを目指すものです。
一方のアクティブ型はインデックスを上回る成績を目指すため、インデックス型よりも手数料が高くなります。
運用のプロが時間とお金をかけて分析や運用するためですね。
ただ、、、実は長期にわたってインデックスを上回るリターンを得続けるアクティブファンドは少数とも言われています。

アクティブ型は手数料が高くてねぇ…
投資対象
最後の分類が投資対象によるものですね。
それぞれの投資対象(資産クラス)ごとに以下のような特徴があります。
✅株式
・ハイリスク・ハイリターン
✅債券
・ローリスク・ローリターン
✅不動産(REIT)
・ミドルリスク・ミドルリターン
✅コモディティ(金など)
・ミドルリスク・ミドルリターン
・インフレや不況時に強い
いずれもリスクとリターンは表裏一体です。
多くの利益(リターン)を狙おうとすれば、それに応じた損失(マイナスのリターン)を覚悟しなければなりません。
自分の投資目的や目標、そしてリスク許容度(どれくらいの損まで耐えられるか)に応じた商品を選びたいですね。
なお、上記の投資対象それぞれのより詳しい説明についてはこちらもどうぞ。
投資信託のメリット

投資信託の仕組みと種類が分かったところで、次はそのメリットを見ていきましょう。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で投資の判断をしたいですよね。
投資信託の主なメリットとして以下が挙げられます。
①プロが運用してくれる
②簡単に分散投資できる
③少額から購入できる
それぞれを少し詳しく見ていきましょう。
メリット①:プロが運用してくれる
先ほどの投資信託の仕組みのところでも触れたように、「投資信託は私たち投資家に代わって、投資のプロが運用してくれる」のです。
自分で株式などの投資を行う場合には、各企業の財務状況を分析したり、今後の収益を予想したりする必要があります。
しかも本業がある場合は、そんな勉強や分析をじっくりやっている時間はありません。
ただでさえ「その道のプロ」がたくさんいる世界で、しかも限られた時間で勝ち続けるなんて至難の業ですよね。
そこで、面倒な分析や予測などは「その道のプロ」にお任せしてしまおうというのが投資信託のメリットの訳です。
投資初心者にはもってこいの商品ですよね。

お金は増やしたい!でもそこまで時間をかけたくない!!
メリット②:簡単に分散投資できる
2つ目のメリットは、「投資信託は簡単に分散投資できる」という点です。
有名な投資の格言として「卵を1つのカゴに盛るな」というものがあります。
1つのカゴにとれた卵(資産)を全て盛っていた場合、そのカゴを落としたら全滅しかねません。
一方で複数のカゴに卵を分散させていれば、1つのカゴを落としても全滅は避けられます。
投資もこれと同じです。
少数の投資先に資産を注ぎ込むよりも、多くの商品に広く分散して投資した方がリスクを低く抑えることができます。
そして投資信託とは、多くの商品をパッケージ化して1つの「詰め合わせ」にしたような商品です。
なので、1つの投資信託を購入するだけで、多くの商品に分散投資したのと同様のリスク低減効果を得ることができるわけです。
メリット③:少額から購入できる
3つ目のメリットは、「投資信託は少額から購入できる」という点です。
通常、株式投資では100株単位でしか購入できないので、株価1,000円の株だと1銘柄だけで10万円必要になってしまいます。
より大型の株である任天堂なんかだと1株60,000円とかもするので、1銘柄だけで600万円(!)必要です。
一方の投資信託の場合、金融機関もよりますが一般的に100円から購入できるのです。
ここまで少額から投資できるのであれば、投資資金が小さい頃や投資に慣れない頃は少額から始め、徐々に投資額を大きくしていく、といったことができて良いですよね。
なので少額から投資できる投資信託は初心者にうってつけの商品とも言えます。

たった100円から全世界株式や株&債券を買えるなんてスゴイね。
投資信託のデメリット

何事もメリットがあれば当然デメリットもありますよね。
投資信託における主なデメリットはこれらです。
①元本割れのリスクがある
②手数料がかかる
③リアルタイムで売買できない
こちらも見ていきましょう。
デメリット①:元本割れのリスクがある
元本保証されている預金などとは違って、投資信託には元本割れのリスクがあります。
つまり、投資元本(元手)を増やして利益を得る可能性もある反面、元本を下回るリスクがあります。
投資信託の仕組みの章で触れたように、多くのリターンを期待するほど、リスクも大きいということになります。
リスクとリターンは表裏一体というわけですね。

1円も損したくない!と言う人はそもそも投資に向いていないかも。
デメリット②:手数料がかかる
投資信託はプロ(ファンドマネージャー)に運用してもらうため、株式投資より手数料が高くなる傾向にあります。
投資信託にかかる主な手数料はこれら。
✅売買手数料:投資信託を売買する際に必要
✅信託報酬:投資信託を保有する限り必要
✅信託財産留保額:投資信託の解約時に必要
どの手数料も低いに越したことはありませんが、中でも信託報酬が低い事が特に重要です。
他の二つは売買時および解約時というピンポイントのタイミングで必要になりますが、信託報酬は違います。
これは投資信託を保有し続ける限りずっとかかる固定費のようなものなので、運用成績にモロに関わってきます。
なので、手数料、特に信託報酬が安い投資信託を選ぶのが重要なポイントになります。

運用ではプラスになるかマイナスになるかは分からない。でも手数料は確実に取られる!
デメリット③:リアルタイムで売買できない
3つ目のデメリットは、株式等に比べてタイムリーに売買ができないということです。
株式は市場が開かれている時間内であれば刻一刻と価格が変動し、いつでも売買することができます。
一方の投資信託は一日に1回のみ、その価格(基準価額)が決定されて公表されます。
そして、売買取引は当日の基準価額が公表される前には締め切られるので、どうしても株式のようにリアルタイムな取引はできません。
逆に、投資信託では短時間の価格変動に振り回されないというメリットがある、と解釈することもできそうですね。

普段本業をしている自分にとっては全然デメリットではないかな。
まとめ
最後に投資信託についておさらいしておきましょう。
✅投資信託とは、投資家から集めたお金をプロが投資・運用する金融商品
✅投資信託を分類する切り口は…
①対象地域 (国内、海外、国内&海外)
②投資方法 (インデックス型、アクティブ型)
③投資対象 (株式、債券、不動産、コモディティ)
✅投資信託のメリットは…
①プロが運用してくれる
②簡単に分散投資できる
③少額から購入できる
✅投資信託のデメリットは…
①元本割れのリスクがある
②手数料がかかる
③リアルタイムで売買できない
どんな投資商品でも「投資」であるならばリスクに目を向ける必要があります。
でも、投資をせずに貯金だけに頼っていてもお金は増えません。むしろ減っていきます。
なぜ貯金だけでは資産が減っていくかについてはコチラもどうぞ。
是非、色々な投資商品に触れて学んで、自分の投資の目標やリスク許容度に合ったものを見つけてみて下さいね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました♪
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